『欲望の経済を終わらせる』(井出英策著・集英社インターナショナル)という本で、ベーシックインカムよりも、ベーシックサービスを提供しよう、増税をしてでも「医療・教育・介護」の基本的サービスを無償にして、誰でも安心して受けられるようにしようという提案がされています。
全くその通りだと思います。貧困・格差の問題を解決するには、お金を提供することよりも、サービスを提供することが肝心だからです。
そうすることで、せっかくの給付金をギャンブルなどに使ってしまう恐れがなくなります。
老後の資金を計画的に貯蓄できる人ばかりではありません。認知症・買い物依存症などで、必要以上の買い物をしてしまうこともあります。
ギャンブルやアルコールなどの依存症の方々は、医療費が無料になることで、安心して治療を受けることができます。
教育費が無償になれば、子どもたちも貧困が原因で進学を諦める必要がなくなりますし、奨学金の返済という借金を抱えなくてもすみます。教育を受けられないがために、仕事に就くことができず貧困化してしまうという貧困の連鎖を断ち切ることができます。
高齢者が安心して介護サービスを受けられるようになれば、家族が介護離職を余儀なくされて貧困化する問題も防止できます。
どのような家庭・親のもとに生まれても、そのことで人生が左右されることない社会を作っていきたいものです。そのためには、富裕層に対する増税が必要だと思います。
税金が増えても、ベーシックサービスがあれば、安心して暮らせます。
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