ハビタット運動について その1

格差が広がるこの社会を変えていくには、格差を作り出している政治を変える必要があるのは言うまでもありませんが、それには時間がかかります。しかし、余裕のある人が、困っている人に支援の手を差し伸べることは、今すぐにできることです。そして、政治が変わるのを待つことなく、変化を起こしていくことができます。
 その一つの例として、ハビタット運動があります。
http://habitatjp.org/aboutus/history
 「人生は与えられたものであり、また自らが責任を果たしていくものでもある。
だからこそ、私の使命は助けを必要とする人々の支えになることなのです 」というフラー氏の言葉を実践する人が増えれば、増えるほど、この世界はすべての人にとって生きやすいものとなるでしょう。

 昨日は、地方再生について書きましたが、ビジネスではなく、生業で成り立つ地方再生を目指すには、支える側に回る人が必要です。「みんなが生き生きと暮らし、そして、近くの畑で採れた綿から作った服をみんなが着ている・・・妄想でしょうか?」と昨日書きました(この次の記事を参照)が、これを妄想で終わらせないためには、余裕のある人が糸を紡いで、服を作って、身近な人にプレゼントすることが必要です。そんな奇特な人がいるはずがないと決めつけて何もやらなければ、妄想のままで終わります。
 災害が起こるたびに多くのボランティアが駆け付けるこの国ですから、日常生活でのボランティアを軌道に乗せることも夢物語ではないと、私は希望を持っています。過疎化が進む日本の農村に希望の灯をともすには、衣・食・住の必需品を助け合いの中で手に入れられるようにするシステムを作っていくことだと私は思っています。農村には、必需品の原料を産出する大地があります。あとは行動あるのみです。
 そのようなシステムが整えば、必需品にお金を払わなくて済むようになるわけですから、たとえ最低賃金の仕事しか農村になくても、最低賃金のパート労働に従事しながら、半農半Xで暮らしを成り立たせていくことができるのではないでしょうか?