機械から手足へのシフト

 今朝、秋田の最高気温が36度を超えていると報道されていました。今年の夏はやはり異常ですね。地球温暖化も、かなり進んでしまったように感じます。このような深刻な問題がある中で、糸を紡いだり、藍染めを楽しんだりに意味があるのだろうかと、ふと思ってしまうことがあるのも事実です。
 しかし、私はやはり、これこそ究極の解決策だと確信しています。機械から手足へのシフトだからです。機械で大量生産すること、および、原料や製品を遠くへ輸送することにどれだけのエネルギーが使われ、CO2が排出されているかを、考えてみてください。
 糸紡ぎ・機織りができれば、衣類だけでなく、バッグや財布を作ることもできます。布草履だってできます。家の中に引きこもって、買い物にもあまり出かけないで、手仕事に没頭しながら地味に生きることで、CO2の排出量がかなり抑えられるのではないでしょうか?
 暑いなら、エアコンを使っても構わないと、私は思います。扇風機も併用しながら、小さな部屋をひとつ冷やすためのエネルギーは、吹き抜けの商業施設の空調に使われているエネルギーと比べれば、微々たるものです。
 映画を見に行く代わりに家で本を読む。映像よりも活字の方がエネルギー消費は少ないです。考えていくと、まだまだできることはありそうです。
 このように地味に生きるためには、ある種の忍耐が必要ですが、そのような忍耐を培っていくことこそ、これからの時代を生き延びるために必要なことではないでしょうか?